林経協の政策提言

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はしがき

日本の林業と森林を取り巻く環境は劇的に変わった。国産材の価格低落はつづき、1998年(平成10年)以降、スギ製材品は輸入材より安くなった。その結果、林業経営者の意欲も低下し、伐採後に植林されない等、森林管理が悪化している。戦後の一斉造林の資源が成熟し伐採期に来ているため、このままでは供給圧力が続き、ますます価格が低下し、放棄林地が増えていく可能性がある。一方、地球温暖化対策をはじめ、林業の公益的機能はますます高まっている。
持続可能な林業経営の重要性は従来以上に高まっているといえよう。こうした時代の変化に対応した新しい林業経営と林業政策が求められている。そこで、日本林業経営者協会を母体に全国の林業経営者の有志が集まり、林業再生に向けた新しい林政のあり方を考えるための研究会が設置され、その研究成果がまとまったので、広く公表することにした。関係各位のご参考になれば幸いです。
 

「林業再生"夢"研究会」メンバー
座長
叶 芳和(拓殖大学国際開発学部教授)
座長代理
古河久純(日本林業経営者協会会長、古河林業㈱社長)
田中惣次(全国林業研究グループ連絡協議会会長、東京都桧原村林業家)
委員
梶山恵司  (富士通総研経済研究所主任研究員)
細田美樹  (王子木材緑化㈱札幌統括事業部長、栄林会(北海道)会長)
岸三郎兵衛 (山形県林業家、山形県林業経営者懇話会会長)
山縣睦子  (栃木県林業家、NPO法人MORIMORIネットワーク代表)
真下正樹  (住友林業㈱顧問)
速水 亨    (三重県林業家、森林組合おわせ組合長、中央環境審議会臨時委員)
長井武彦  (三重県林業家、前三重県森林組合連合会会長)
中川藤吉  (和歌山県林業家、元自然環境保全審議会委員)
福田真苗  (高知県林業家、土佐林業クラブ会長)
平野隆三  (熊本県林業家、球磨林業育友会会長)

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